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「言ってはいけない 残酷すぎる真実」2

言ってはいけない 残酷すぎる真実
橘玲
新潮新書

 

 
こんにちは。
てまりんです。
さて、『言ってはいけない残酷すぎる真実』について。
ところで、皆さま読書はどこでしてますか?
私はもっぱら電車の中で読んでいます。
今回この本を読むにあたり、ところどころで満員電車のほかの人の目が気になるような記述にあたりました。
「言ってはいけない」ので、人に見られて困る記述があるのは当然かもしれませんね。
 
さて、この本は、3章立てになっています。
 
Ⅰ 努力は遺伝に勝てないのか
Ⅱ あまりに残酷な「美貌格差」
Ⅲ 子育てや教育は子どもの成長に関係ない
 
どうです?
読んでみたくなりましたか?
とってもキャッチーなタイトルに、興味がそそられる章立てですね。
私は「Ⅰ 努力は遺伝に勝てないのか」を新聞広告でみて、読んでみたくなりました。
 
さて、Ⅰは、1から5に分かれていて、遺伝にまつわる、世間一般世慣れた大人であれば、暗黙の了解として言葉にしないものの、なんとなくそうなんだろうな~と感じているようなことを、数字を交えて解説しています。
 
冒頭、「馬鹿は遺伝なのか」と本書はいいます。
同じように「太っている」は?「暗い性格」は?
逆のことは言葉に話して言うけれど、「お父さんに似て太ってるね」とか「お母さんににて暗いね」なんて普通言いません。
そんなことを言うと、意地悪な人だなぁとか、空気が読めない人とか、発達障害なのか?など思われてしまいます。

一方で、「お父さんに似て背が高いね」「お母さんに似てスリムだね」「お父さんに似て元気一杯だね」などは、自分が使う使わないに関わらず、違和感なく目にする耳にする言葉かなと思います。
 
また「音痴」「運動音痴」のような「社会ではどうでもいいこと」はネガティブ的なことでも、個性として言葉にできます。
では、なぜ私たちは「お母さんに似て馬鹿なんだね」とは言わないのでしょうか。
 
それは知能や容姿や性格は、社会で生きていくための大事な素養だからだと、著者は言います。

知能は収入に直結するし、その知能が遺伝で決まるとしたら?

私が常日頃思っていたのは、何故大学を出ていない親が、
誰も彼も子どもが大学を出さえすれば、高収入の職に就けると思うのだろうか、でした。

それは、高収入を得ている(ように見える)人と、自分の違いは「学歴」だ!
と思うからなんでしょうか。
としたら、私のなかの疑問のいくつかは合点が行きます。

高卒でも中卒でも、稼げている人・頭のいい人、たくさんいます。
自分の遺伝子には、どんな特性があってどう伸ばせばいいのかわかっていれば、もっと幸せになる人が増えるのではないでしょうか。
身の丈という、美しい言葉にあるように。

最後に、この本を読んでいて思い出したエピソードを、一つご紹介します。

その子は、私の小学校の同級生の子どもです。
同窓会で久しぶりに会ったその親から、子どもが私の母校を受けるつもりだと言われました。
正直、驚きました。
何故なら、そこは地域の一番高校で、
一方のその同級生は、商業高校にも届かず、普通科では一番下の公立高校に進学していたからです。
聞けば、婚家の中に学校の先生もいて、その子はよくできるのだといいます。(当時中1でした。)
なるほどねー!と、思って心から応援していたのですが、そのお子さんは、その後病気になって定時制に進学、多分中退、現在フリーター、なのだそうです。
私の受けた印象としては、本気でその高校を目指しているようでしたし、いい子のようで、当時の私より立派な様子。部活にもボランティアにも頑張っているのだと聞きましたから、内申も良いのだろうなと感じました。
行間に何があったかわかりませんし、そのお子さんとは会ったことありませんが、結果はそう。
久しぶりにまた同窓会で会ったとき、そんな話を聞きました。
同級生は、でも頭がいいからメニューを全て覚えているんだ、と言っていました。


脱線しましたが、長くなったので続きはまた次回へ。